校長メッセージ

2020年4月の記事一覧

令和2年度第52回入学式校長式辞

                                    式  辞

 ただいま入学を許可いたしました218名の新入生のみなさん、入学おめでとうございます。教職員一同、みなさんを心から歓迎いたします。新型コロナウイルスの感染拡大のため、今年の入学式は、保護者も来賓もいないという異例な形での挙行となりました。しかし、教職員だけでも、こうしてみなさんの入学をお祝いできることは、大きな喜びであります。

 さて、いよいよ本日から3年間の高校生活が始まります。新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、当面の間は臨時休業が続いたり、例年実施している学校行事が中止や延期になったり、しばらくの間はいろいろ我慢しなければならないことがあると思います。しかし、これから始まる三年間をしっかり見据えて、今日から気持ちを新たにスタートしてほしいと思います。この3年間は皆さんの将来を決定づける、大切な3年間であると言ってよいでしょう。そのスタートとなる入学式にあたり、私から2点お話をします。

 1つ目は「大きな夢と高い志を持ってほしい」ということです。自分の人生を切り拓き夢を実現していくためには、皆さん一人ひとりが学力は勿論、肉体的にも精神的にも大きく成長しなければなりません。自分が将来「こうなりたい」という明確な理想像を描き、それに向けて日々精一杯努力して欲しいと思います。この3年間、しっかり努力すれば資格取得でも部活動でも大きな成果を得られることは、本校の多くの先輩方が証明しています。その原動力が「大きな夢と高い志」です。先生方も、全力で皆さんを応援します。是非、多くのことに積極的にチャレンジしてほしいと思います。

 2つ目は、「多様な価値観を認める」ということです。グローバル社会、グローバル人材という言葉を聞いて「私には関係ない」と思う人もいるかもしれません。しかしそうではありません。今回の新型コロナウイルスの世界的な感染拡大もグローバル化がもたらした一つの現象です。また日本の社会における「内なるグローバル化」は確実に進んでいます。現在、我が国には約283万人の外国人が暮らしています。また埼玉県内の外国人も増え続け、令和元年6月末で18万9千人、県の人口に占める割合は2.6%となり約50人に1人は外国人です。今は新型コロナウイルス感染拡大の影響で、一時的に世界の人の動きは止まっていますが、来年の東京オリンピック・パラリンピックが開催される頃には、再び世界中から多くの人々が我が国を訪れ、このスポーツの祭典をみんなでお祝いすることになるでしょう。また、みなさんが社会に出るころには、外国人と働き共に暮らすということはあたりまえになるのです。ですからみなさんには、多様な文化、宗教、価値観に関心を持ち、オープンな心で接し理解しようとする態度を養ってほしいと思います。近い未来、世界中から集まる人々と共に、平和で豊かな多文化共生社会を築いていくのは、まさにみなさんなのです。

 結びに、今みなさんが抱いている新鮮な気持ちと緊張感をいつまでも忘れずに、全てのことに全力で取り組み充実した高校生活を送ることができますよう念願し、式辞といたします。

                                                      令和2年4月8日

                                                      埼玉県立所沢商業高等学校長

                                                      鈴 木 啓 修