校長メッセージ

2020年1月の記事一覧

3学期始業式校長講話

                                 体験して感じる

 

 新年明けましておめでとうございます。冬休みはどうでしたか?楽しく充実した日々を過ごせましたか?まずは大きな事故もなく、こうして3学期の始業式が迎えられることを大変嬉しく思います。

 2020年、令和2年という年を迎えたわけですが、この新しい年の最初の講話にあたり、今日は「体験して感じてほしい」という話をしたいと思います。 

 昨年の3月に現役を引退したイチローさんのことは皆さんもよく知っていると思いますが、彼が12月22日に、故郷の愛知県、豊山町で自身が大会会長を務める「イチロー杯争奪学童軟式野球大会」の閉会式に出席しました。引退したことで、オリックス時代の1996年から続いたこの大会は24回目の今回が最後の大会となりました。その閉会式でイチローさんは、少年たちに最後のメッセージを送りました。彼は次のような話をしました。

「今は、調べればいろいろなものが分かる時代になった。世界が小さくなったように思えるけど、僕が28歳で米国に渡って大リーグに挑戦し、調べれば知識として分かることであっても、外に出て初めて分かることがたくさんあった。傷つくこともあるし、楽しいことだってある。ただ知識として持っているのではなく、体験して感じてほしい。そういう経験を将来みんなにしてほしい。あって当たり前のものは、決して当たり前ではないと気付く、価値観が変わる出来事をみんなに体験してほしい。28年のプロ野球生活を終えて僕が強く感じていることなので、ぜひみんなに覚えておいてほしいと思います。」

 ここで彼が伝えたかったことは、「とにかく実際に体験して感じてほしい」ということです。皆さんはスマホを片手に、自分の知りたい情報を簡単に入手できる時代に生きています。インターネットのおかげで、世界中で今、何が起きているかを瞬時に知ることができます。しかしインターネットで情報を得るということと、実際にその場で体験し感じることとは大きな違いがあります。その場で体験し感じるという経験は、時には人生を大きく変えるほどのインパクトがあると思います。

 私は所商に赴任する前、国際協力機構(JICA)という組織に2年間、研修に出ていました。その2年間で様々な開発途上国に行かせてもらい、実際にその国の空気を吸い、そこに住む人々と話をし、多くのことを感じることができました。まさしくそれまで当たり前だと思っていたことが、決して当たり前でないと気付くことが多くありました。本当に貴重な経験であったと思っています。

 2年生、3年生諸君も沖縄、台湾に修学旅行で訪問し、それぞれの現地で感じたことが多くあると思います。そういった直接の体験をとおして感じたことは、スマホで得た情報とは全く違うと思います。本当の体験は皆さんが心と体で感じるものであり、価値観を大きく変える経験になるかもしれません。

  是非、今年はいろいろな体験をしてほしいと思います。それは旅行をするということだけでなく、自分の足を使って現場に行って直接、見たり聞いたりして体験することです。美術館や博物館に行くのもいいでしょう。コンサートやライブに行くのもいいでしょう。生の体験をしてみることです。

2020年は夏に東京オリンピック、パラリンピックが開催されます。日本にいながら、一生に一度の経験かもしれない素晴らしいイベントが体験できるのです。世界中からたくさんの人々がやってきます。是非、何らかの形でオリンピック、パラリンピックを体験してほしいと思います。

 それでは3学期、いろいろなことを体験し成長してください。