校長メッセージ

2019年12月の記事一覧

2学期終業式校長講話

「エシカル消費」

2学期も今日で終わりです。9月から4ヵ月の学校生活はどうでしたか?自分が満足できる生活が送れましたか?先日の成績会議で2学期は1学期に比べ、成績不良者が増えたという報告がありました。非常に残念なことです。特に1年生の欠点保持者が大幅に増えたということです。高校は、やるべきことをやらないと進級、卒業ができないということを改めて認識してほしと思います。そしてこの冬休みには、生活習慣を改め、しっかり勉強をして3学期に取り戻してほしいと思います。

さて今日は「エシカル消費」ということについてお話したいと思います。

私たちは、日々、生きるため、また充実した生活を送るため、ものを買ったり、食べたり、使ったり、何らかの消費をしています。我々は、だれもが消費者です。そして消費は経済活動の基本です。皆さんが専門として学んでいる商業、ビジネスは消費者の消費行動が基盤となって成り立っているわけです。しかし消費行動というものは、多かれ少なかれ地球環境に負荷をかけています。誰かが物を作り、それを流通、販売し、そして誰かがその物を買い、使う、このサイクルを回すためには、大きなエネルギーが使われているわけで、地球に負荷をかけているのです。しかし地球環境に負荷をかけているからと言って、我々は消費行動をやめることはできません。私たちは生きている限り消費はやめられないのです。

ではどうしたらいいか?そこで今日考えてほしいことが「エシカル消費」です。「エシカル」とは英語で「倫理的な」という意味で、「倫理的消費」とも言われます。法律の縛りはないけれども多くの人が正しい、倫理的であると思う規範に基づいて消費することです。

もう少し具体的に言うと、皆さんが買い物でどれを買うか選ぶとき、価格、品質、安全性のほかに、その商品がどのようにして作られたかといった背景、例えばどこで作られたものか、誰が作ったものか、どのような流通経路で今、私の手元にあるのかなど考えることです。また、その商品を買うことで世の中にどんな影響があるか、「これを選んで消費することは環境や貧困、人権問題、地域社会などにとっていいことなのかな?」と立ち止まって考えること、想像してみることです。

もしかしたら、その背後には劣悪な環境で長時間働く生産者や、貧困のために学校に行けず、強制的に働かされている子どもたちがいるかもしれません。また、美しい自然や、そこに住む動植物が犠牲になっているかもしれません。そんなことを想像して商品を選ぶ、人間や社会、地球環境、地域社会に配慮した商品を購入すること、それが「エシカル消費」です。消費はするけれど、少しでも地球環境に負荷をかけず、社会を持続可能にしようとすることが「エシカル消費」です。 

例えば、洋服を買う時、化学肥料は使わず、有機肥料の土壌で育てられたオーガニックコットンの服を買うことです。少し値段は高いかもしれませんが、環境に優しく、また、そのコットンを育てた農民を守ることになるのです。

エシカル消費には、その他「フェアトレード」や「リサイクル商品」「障害者支援につながる商品」「被災地の産品」「動物実験をしていない化粧品」「地産地消」など幅広い消費の形があります。どれも環境や人間、地域社会や動植物などに配慮した想像力豊かな消費行動だと思います。もっと簡単な例を言えば、スーパーに行って、消費期限の短い商品をあえて買うなんていうのも、とってもエシカルですね。

 是非、皆さんのような若者が、豊かな想像力を発揮して、持続可能な社会に貢献できる倫理的な行動をしてほしいと思います。今日は消費についてのお話をしましたが、その他にも持続可能な社会のためにできることは沢山あると思います。昨日、お話のあった年金もそうです。年金制度はみんなで支え合う優しい制度です。持続させなければなりません。また、そのほかに例えば献血をする、地域の清掃活動に積極的に参加するなど、君たち高校生が、やれることは山ほどあると思います。想像力を働かせ、アンテナを高くし、世の中のためになることを積極的にチャレンジしてほしと思います。

今日は、クリスマスイブです。クリスマスは隣にいる人を愛する日です。隣にいる人、家族、友人、そして地球の裏側にいる人々にも思いを馳せ、想像力を働かせ、優しい気持ちで過ごしてほしいと思います。

それでは、1月8日に元気に登校してください。