校長メッセージ

令和3年度第1学期始業式講話

 みなさん、おはようございます。新年度を迎え、いよいよ一学期が始まりました。新3年生の皆さんは最上級生になりました。進路を決める年です。就職するにしても進学するにしてもしっかりと自分の進路を見極めて、ぜひともこの高校生活最後の一年間を悔いのないように過ごしてほしいと思います。新2年生の皆さんには後輩ができ、学校の中心となって活躍する年です。勉強はもちろんのこと部活動や学校行事など様々な活動を経験して、力を蓄え3年生への準備をしてほしいと思います。これまで、たくさんの卒業生を輩出してきた所沢商業高校の50年を超える伝統を受け継ぎ、誇りをもって精進していってもらえればと思います。

 さて、生徒の皆さんにとって、昨年度の一年間はどのような一年間だったでしょうか。新型コロナウイルス感染症防止対策により昨年の3月から急に臨時休校になったまま4月が始まりました。生徒の皆さんはもちろんのこと、先生方も戸惑いながら様々な対応にあたってきました。普段からマスクを着用することやアルコール消毒が当たり前になり、食事をするときは会話を控えなければならなかったり、外出を控えなければならなかったり、ソーシャルディスタンスで隣の人との距離をとるようになったり、大勢での集まりがしにくくなったり日常の生活の仕方の急激な変更を余儀なくされました。常識が変わったのです。10年前の震災の時にもとんでもないことが起きたと思いましたが、今度は社会の常識が変わるほどの変化が、生活の仕方を変えなければならないほどの変化が社会に起きたのです。

 では、なぜ新型コロナウイルス感染症に対してどうしてこのような対応をしなければならないのでしょうか。改めて確認しますと、それは、今のところ予防ができないからだと言われています。どういうことかと言うと、一番の問題は、感染したにもかかわらず、いわゆる無症状の期間があることと、感染力の時期の問題ということのようです。通常、新型コロナウイルス感染症は、感染してから4~6日で発症することが多いようですが、無症状のままの人もいます。問題なのはいつから感染力があるかです。この感染症は、インフルエンザなどとは異なり、発症する2日前から人にうつす可能性があるそうです。また、無症状の人からも感染するようですので、防ぎようがないということです。そのため、すべての人が新型コロナウイルス感染者と考え、対応しなければいけないということです。さらに、重症化する場合があることや、インフルエンザなどと比べ致死率が高いこともあるようです。このように対策が取りにくいことから、生活様式を変えなければならないような様々な対応をするようになったのです。

 皆さんは、今起こっているこのような社会の変化に対応できていますでしょうか。また、withコロナとも言われていますが、この先、どのような社会になっていくと考えますか。あるいは、どのような社会にしていかなければならないと考えますか。皆さんは、近い将来社会に出て、これからの社会をつくっていく人たちです。今身の周りに起こっていること、このことをよく考えながら自分たちの進路についても考えていってほしいと思います。また、この先さらに思いつかないような出来事が起こるかもしれません。それでも、たくましく生きていける強さ、柔軟に対応できる柔軟さ、を身に付けていってほしいと思います。そのためには何をしなければならないのでしょうか。何か特別なことをしなければならない、ということではありません。普段からの学校の勉強、部活動、学校行事など、今、しなければならない当たり前のことにどれだけ真剣に取り組むか、結局そういうことが人間をつくっていく、人間を成長させていく基本であると考えます。何か特別なことができなければそういう人間になれないということは全くありません。

 まもなく授業が始まります。まずは、新学期を迎えたということで、気持ちも新たに勉強に向かうところから学校生活に取り組んでいってください。皆さんの元気な姿が見られることを期待しています。