校長メッセージ

6月2日(水)全校集会講話

 みなさん、おはようございます。ついこの間、中間考査が終わりました。それぞれの学年で初めての定期考査でしたがどうだったでしょうか。中間考査が終わったところでほっとするだけでなく、本校HPの所商ブログにも書いてありましたが、苦手なところをそのままにしないでできなかったところを復習するなど、少しでも振り返っておくことが今後のために大事なことだと思います。

 新型コロナウイルス感染症防止対策については、所沢市にも「まん延防止等重点措置」が適用され、さらに6月20日まで延長されたことなどに伴い、引き続き登校時間の繰り下げや部活動の制限など生徒の皆さんにも協力してもらっています。ありがとうございます。まだまだ感染者が減らない状況が続いていますので、気を緩めることのないようにしてください。これまでも気を緩めるとすぐに感染者が増えてくるという状況が何度も繰り返されています。いろいろと不便なこともあるかと思いますが、変異して感染力が強くなったと言われるウイルスが広がっている状況もありますので、部活動がさらにできなくなったり、学校が休校になったりしないよう、感染防止対策に協力をお願いします。 

 さて、今日は、「努力」について話をします。今度の東京オリンピック出場を決めた水泳の「池江璃花子」選手のことは分かりますでしょうか。池江選手は、5年前の2016年、16歳でリオデジャネイロオリンピックに出場して、100mバタフライで5位入賞を果たすなど活躍した選手です。その後も日本選手権やアジア大会などに出場し活躍をしていましたが、2年前の2019年2月に白血病と診断され、治療に専念することになりました。その後、抗がん剤治療などの厳しい治療を受けて、髪の毛が抜けたり、体重が15kgも減ったりという大変な闘病生活を過ごしました。その後、その年の2019年12月に退院し、そのときは今から3年後の「パリオリンピックに出場して、これはメダル獲得という目標でがんばっていきたい」と言っていましたが、昨年2020年の3月にプールでの練習を再開し、その年の8月に実戦復帰を果たしました。パリオリンピックを第一目標として取り組んできたとのことでしたが、この間の4月にこの夏の日本開催の東京オリンピックに出られることになったことはご存じのとおりです。

 このとき池江選手が「努力は必ず報われる」と話した場面がテレビで何度も報道されました。これは3年ぶりに出場した日本選手権の100mバタフライで優勝した後のインタビューのときの発言です。ある新聞で一問一答が掲載されていて、この発言がされたところをよく見てみると次のようです。優勝したことについて聞かれて池江選手は、「まさか100mで優勝できるとは思っていなかった。5年前の五輪選考会よりもずっと自信もなかったし、自分が勝てるのはずっと先のことだと思っていた。勝つための練習もしっかりやってきたし、最後は『ただいま』という気持ちで入場してきた。つらくてしんどくても、努力は必ず報われるんだなと思った」と話したようです。私は、この台詞から池江選手が相当つらい闘病生活をくぐり抜けて、やっと練習を始められて、やはり相当つらい練習に人一倍取り組んできた、という気持ちがよく表れているな、と感じました。それほどの努力があったからこそ、結果的に東京オリンピックへの出場を決められたのだろうと思いました。

 われわれは、誰しもどこかでここぞという努力をしないとならないときが必ず何度かあります。そのときにどれだけ努力をしたか、恐らくその努力をした分だけ報われる可能性があるのではないかと思っています。しかし、努力すれば必ず希望のとおりに報われるとは限らないところが難しいところでもあるのですが、努力をしなければ絶対に報われることはないのです。この話を皆さんにするにあたって私自身について振り返ってみると、私のこれまでの努力が報われたかどうかを考えたとき、いろいろと考えてしまいます。私がした努力は希望を叶えるところまでそれだけの努力をしたのかどうか反省するところがたくさんあったように思っているからです。

 皆さんが、何に対していつどれだけ努力しているのかは分かりませんが、高校生という時期はそれなりに努力が必要なときがいくつもあるのではないでしょうか。皆さんがその機会を逃さないで努力をすることは、今後の皆さんの人生を左右するに違いありません。高校の三年間はあっという間に過ぎます。三年生はもう残り10か月もありません。将来、少しでも後悔しないためにも、今後の貴重な時間を無駄にしないよう考えながら過ごしてほしいと思っています。以上です。