校長メッセージ

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2学期終業式講話

 皆さん、おはようございます。2学期も最終日となりました。皆さんにとってどんな2学期だったでしょうか。振り返るとこの2学期は、分散登校から始まりました。9月は午前午後に分かれての登校でした。10月になりようやく緊急事態宣言が解除され、いつもどおり登校できるようになりました。体育祭と文化祭が延期になっていましたが、体育祭は10月下旬に、文化祭は11月上旬に行うことができました。2年生の修学旅行も延期になっていましたが、12月15日、16日に1泊でしたが行うことができました。今年度は学校行事などが、制限された形でしたがやっと行うことができました。以前にもお話ししたことがありますが、この2年間は、当たり前のことができなくなるようなわれわれの生活にとって大変な変化が起こりました。この先もまだどうなるのか、誰も見通せていない状況だと思いますので、今後の社会の変化にも柔軟に対応できるようにしてほしいと思います。新たな変異株ウイルスが日本にも入ってきて広がりを見せています。21日の夕方には県内でも変異株の感染者が出たようです。マスクの着用や換気、昼食時の会話など注意すべきことは変わっていませんので、引き続き感染症防止対策をお願いします。

 話は変わりますが、2学期には所商生の活躍もありました。10月下旬に全商英語スピーチコンテストが行われました。出場生徒は皆がんばっていましたが、その中のひとり、1年生の廣瀬羅碧(ひろせらお)君が1位になり、全国大会に出場となりました。素晴らしい活躍です。1月9日の全国大会もぜひがんばってほしいと思います。

 さて、今日は、ルールやマナーについてお話ししたいと思います。なぜ、ルールやマナーがあるのでしょうか。皆さんには、ぜひとも考えてもらいたいと思います。これまでも全校集会などでお話があったと思いますが、例えば地域の方から電話をいただいたりします。全員の生徒ではないですが、自転車の乗り方、駅やコンビニの利用の仕方についてなどについてお電話をいただくことが多いようです。具体的には、所商生が自転車で横に広がって通っているので車が通りにくくて迷惑だ、生徒がスマホを見ながら自転車に乗っているのでぶつかりそうになった、駅前で大声で騒いでいる所商生がいるというような内容です。これはどういう行為でしょうか。言わなくても分かりますね。迷惑行為や危険な行為です。ルールやマナーを守っていれば、このような迷惑行為や危険な行為ということにはならいないはずです。皆さんだって、嫌なことはされたくないし、危険な目には合いたくないと思います。ですから、自分が嫌なことは他の人にもしない、これは当たり前のことです。それから、ルールやマナーは学校生活の中にもあります。登校時間、他の生徒や先生方へのあいさつ、教室やロッカーへの荷物の置き方、携帯電話の使い方、授業の受け方、昼食の食べ方などいろいろなルールやマナーがあります。

 前回の朝礼のときに、他の人を思いやることについてお話ししたと思いますが、ルールやマナーを守ることは他の人を思いやる、相手のことを考えるということにつながっています。そして、ルールやマナーを守ることは、自分もルールやマナーから守ってもらえることにもなります。つまり、お互いが気持ちよく過ごしていくためにルールやマナーがあるわけです。もう皆さんは高校生ですので、そんなことは言われなくても分かっているという人がほとんどだと思いますが、改めて考えてもらいたいと思います。そして、日頃の自分の行動を今一度振り返ってみてください。できている人は、そのまま続けてもらえれば構いませんし、できていないところがある人はぜひとも直してください。社会に出れば、ルールを守らないと罪になってしまうこともあります。罪になれば刑事的な責任を負わなければなりません。そうなってしまうと人生が台無しになってしまうかもしれません。そうならないためにもルールやマナーを守ることをきちんと意識して、他の人のことを考えて生活をしていってほしいと思います。

 1600年代のイギリスの哲学者「ジョン・ロック」という人は「人が何を考えているかを最も分かる良い方法は、彼らの行動を見ることだ」と言っています。つまり、その人が、どう行動しているかでその人の考えやその人がどういう人かということが分かってしまうということです。私自身も、この言葉を読んで改めて自分の行動には気を付けなければいけないと思いましたが、皆さんにも普段の行動には人となりが表れていることを意識してほしいと思います。皆さんの行動が、所商がどういう学校なのかを表しているのです。

 明日からは冬休みとなります。冬休み中には、クリスマスや年末年始がありますので気持ちが緩みがちになります。こんなときこそ注意を払って、羽目を外さないよう気を付けて生活してください。1月11日の始業式には、皆さんが元気な姿で登校してくれるよう期待しています。

10月27日(水)朝礼講話

 皆さん、おはようございます。通常の登校になってから概ねひと月が経とうとしています。ここのところ感染者はだいぶ減りましたが、まだまだ感染症防止対策は続けていく必要があります。明日の体育祭や来週の文化祭も限定された状況ですが、何とかできそうですので、引き続き食事や会話などには気を付けて学校生活を送ってください。ここで感染が広がって今後の行事ができなくなることがないよう協力をお願いします。

 さて、今日は、埼玉県の偉人と言われる「渋沢栄一」について話をします。渋沢栄一を知っている人はどれくらいいるでしょうか。2024年4月から1万円札の肖像画になる人です。現在、NHKで渋沢栄一のドラマが放送されていて、埼玉県では渋沢栄一出身の深谷市を中心に盛り上がっているようです。書店に行っても、渋沢栄一に関する様々な本が並んでいます。私は、この4月に本校に着任することが決まってから、商業高校に関係がある人物ということで、渋沢栄一に関する本を2冊ほど読みました。一番有名な「論語と算盤」については現代語訳されたものを読んでみました。それから、別の人がまとめ直したものですが「至誠と努力」という渋沢栄一の講話をまとめたものも読んでみました。2冊とも現在にも通じる考え方がいくつもあるので、どこかで一度読んでみてもいいかもしれません。参考になることがあると思います。「至誠と努力」については、高校生にとっても読みやすい本になっています。本校の図書館にもありますので、参考にしてもらえればと思います。

 その渋沢栄一ですが、彼は、江戸時代の終わりの幕末から昭和の初めころまでの変化の激しい社会を生きた人です。一般的には、それほど有名な人ではなかったかもしれませんが、近代日本の設計者と言われる人なので、日本にとっては非常に重要な人物です。商業高校に通う皆さんにとっては、切っても切れないくらい関係の深い人かもしれません。というのは、今の名前で言うと、みずほ銀行、王子製紙、東京海上火災日動、東京電力、JRなど皆さんが知っている、あるいは聞いたことがある会社の設立に関わっているからです。これらの会社は、皆さんの日常生活にもいろいろと関わりがあると思います。すべて合わせると約480もの会社の設立に関わったそうです。ということで、渋沢栄一は、日本資本主義の父、実業界の父とも言われており、商業高校と関係が深いことも理解できるのではないでしょうか。

 渋沢栄一が偉人と言われるのは、実業界に貢献しただけではないことだと思います。彼は、実業家として活躍するかたわら、600あまりの社会公共事業や福祉・教育の支援などにもかかわったそうです。そして、実業家としての成功は社会のおかげ、その成功者は恩返しとしてその利益の一部を社会に戻すべきだと考えていて、個人で富を独占することを否定し、得た利益を社会に還元しました。

 渋沢栄一が幼いころの話があります。彼が幼いころ、近くに一人で住んでいて、長い間重い病気にかかっている女性がいたそうです。この人を栄一の母親が毎日面倒を看ていたそうです。ほかの人たちは、病気がうつると言って近寄らなかったそうですが、栄一の母親は、ほかの人から嫌味を言われても気にしなかったそうです。このような母親の姿を見て育った栄一は、日本経済の発展だけでなく、社会福祉にも力を尽くし、生活に困窮している人や身寄りのない子供や老人を養うような施設をつくり、その代表となるなど、様々な慈善事業に貢献したということです。

 これほど大きなことはなかなかすぐに真似できるようなことではありませんが、われわれの身近なところを考えてみましょう。私は、今の世の中、人に少し譲ってみる、少し人の立場になって考えてみる、そういう人を思いやる気持ちや少しの余裕なようなものが少なくなってきている気がしています。例えば、横断歩道を渡ろうとして車が止まってくれたときには会釈をして少し速足で渡る、歩道などでお互いがすれ違うときには少し横によけて通る、傘をさしていてすれ違うときには少し傘を傾ける、などのようなことです。小さなことかもしれませんがお互い気持ちがいいのではないでしょうか。最近あったことですが、道端で具合が悪い人を助けてくれた本校の生徒がいました。2件ありました。本校には、こういう素晴らしい生徒がいるので、私は大変うれしい気持ちになりました。誇りに思います。

 というように、いろいろな場面があると思いますが、人に譲る、人を思いやる、人の立場に立って考える、少しでもそういう気持ちをもって普段生活していれば、お互いがより気持ちよく生活できると思います。そういう気持ちを持つ人がたくさんいればその集団は、もっと居心地のいい集団になるはずです。クラスや部活動、学年など学校の中にもいろいろな集団があります。それぞれの集団の居心地を良くするためには、その集団に属する人それぞれがどういう気持ちで過ごしていけばいいのか、皆さんにもぜひ考えてほしいと思います。そういう気持ちが、やがて、社会への貢献につながっていくのではないかと思っています。以上です。

2学期始業式講話

 皆さん、おはようございます。緊急事態宣言が発令されている中での2学期の開始となり、県からの指示により分散登校のため、概ね半分ずつの生徒に登校してもらっての始まりとなりました。現在は、デルタ株という感染力が強いと言われる新型コロナウイルスのために、全国的に非常に厳しい感染状況が続いています。とくに、首都圏や沖縄をはじめ日本各地で医療体制に影響が出ています。若い人にも感染しやすいということなので、皆さんにもより気を付けて生活してほしいと思います。ここのところ、多少感染者数が減ってきている様子もありますが、夏休みに入るころの感染者数までには全く減っていない状況です。このような状況から今日からの学校での生活についても、今まで協力をお願いしてきたマスクの着用や手指消毒、食事の際に会話をしない、体調が悪いときや家族に体調不良者がいるときには登校を控える、などの感染症防止対策について、これまで以上にしっかり守ってほしいと思います。それから、埼玉県には今年の1月からほとんどの期間で緊急事態宣言やまん延防止等重点措置が適用されていますので、適用されていることが当たり前と思って行動をする必要があります。皆さん一人一人ができるだけ感染しないようにするためにも、そういったことを頭において日常の生活を送ってほしいと思います。マスクをしていたかどうかが、感染するかしないかを分ける、濃厚接触者になるかならないかを分けるような状況もあります。感染者が複数出れば学級閉鎖や学校閉鎖などもあり得ますので、皆さんの協力をお願いします。 

 さて、今日から2学期が始まりました。始まったとはいえ、しばらくは分散登校となりますので、学校に来る時間が不規則になってしまいます。生活のリズムをつくるためにも、学校に来ない時間もいつもどおり起床して家庭学習をするようにしてください。いつもどおりの学校生活とはいかない大変な状況ではありますが、少しでも前向きな気持ちで過ごしていってもらいたいと思います。前向きな気持ちで過ごしていくことは、いろいろな場面で皆さん自身の生活にいい影響を与えるはずですし、皆さんが社会人になったときにはもっと必要なことになるはずです。例えば、学校の授業や家庭学習では、前向きな気持ちで授業を受ける、勉強するように心がけましょう。科目によっては、苦手意識があって授業や勉強に集中できないようなこともあるかもしれません。つまらない、いやだな、というような気持ちのまま授業を受けたりすることは、脳にストレスがかかってしまい、脳の働きが悪くなってしまうようです。それでは、せっかく勉強をしていても勉強の効果が得られないことになってしまいます。授業を受ける、勉強をすることは、皆さんにとっては避けて通れません。時間の大切さについては1学期の終業式のときに話をしましたが、この授業や勉強の時間を少しでも有効に使って、その時間に少しでも効果が得られればそれに越したことはありません。そのためにも、前向きな気持ちで授業を受け、家庭学習をしていくことが大切なことだと思います。私自身もときには、仕事に対して前向きになれないときがあります。そういうときこそ、気持ちを何とか振り絞って一番取りかかりにくい仕事や一番嫌な仕事を先にやってしまうようにしています。そういう仕事がある程度片付くと、それなりに気持ちが軽くなるものです。私は、長年の経験から自分に対する対処法を見つけてきたつもりですが、皆さんはまだ、どうすれば気持ちを前向きにすることができるか、という方法がなかなか見つからないかもしれません。それでは、どうすれば気持ちを前向きにすることができるのでしょうか。一つには考え方を少し変えてみるということが有効かもしれません。何かやらなければならないことがあったとき、「どうせ無理だ」「できるわけがない」などと考えてしまうことは意外と多いことと思います。そういうときこそ、「どうすればできるかな」「少しでもできることはあるかな」と考え方を変えることによって前向きな方向に行動が変わってくるはずです。嫌なことに対しても「やりたくないな」と思っているより、「とにかくやってしまおう」と考えることによって物事が少しずつ前に進むはずです。このように考え方を変えることが前向きな気持ちになっていくということなのだと思います。意識して前向きに考えるような機会を増やしていくことによって、だんだんとそういう風に考えることが自然にできるようになってくると思います。そうすれば、皆さんにとって難しいことに対しても、できることが少しずつ増えていくはずです。 

 2学期は、勉強だけでなく文化祭や体育祭などの学校行事があります。部活動がある生徒にとっては、さらに忙しい時期になるかもしれません。勉強だけでなく、皆さんがなすべきことはたくさんあります。これらさまざまなことに対して前向きな気持ちで学校生活を送っていくことが、皆さんを大きく成長させることになると思います。また、この時期の過ごし方で皆さんに身に付く力が変わってくるのだと思います。先ほども言いましたが、2学期が始まりました。じゃあ来週から、明日からと先延ばしにせず、今日、いや今から少しでも前向きな気持ちで過ごしてみてはどうでしょうか。皆さん一人一人にとって、充実した2学期になることを期待しています。

第1学期終業式講話

 皆さん、おはようございます。

 はじめに、新型コロナウイルス感染症についてお話します。

 新型コロナウイルス感染症については、まだまだ収まる気配が見られません。東京は、4度目の緊急事態宣言となりました。所沢市も今日から再びまん延防止等重点措置が適用になりました。今回は、8月22日までとなっていますが、これまでの様子を見ていますとどうなるかわかりませんので、皆さんも十分気を付けて生活するようにしてください。変異株のウイルスが広がっており、若い人にも感染しやすいと言われています。明日から夏休みになりますが、1,2年生は主に部活動中心の生活、3年生は進路に向けた生活になると思います。陽性者になったり、濃厚接触者になったりすると関係する部活動が活動停止になったり、進路に向けた活動ができなくなったりしてしまいます。長い期間外に出られない生活をしなければなりませんので、うつらない、うつさないことを意識した生活をすることが重要です。もし、陽性者になったり、濃厚接触者になったりした場合や、感染について心配なことあった場合は、遠慮なく学校に連絡することもお願いします。また、陽性者や濃厚接触者が出た場合、その人たちに対して、詮索したり、誹謗中傷したり、SNSに載せたりするようなことは人権の侵害に当たりますので、そういうことは許されないことも頭に入れておいてください。 

 さて、早いもので、1学期が最終日となりました。皆さんにとって、どのような1学期だったでしょうか。よく頑張った、それなりに何とかやれたと思う人は、2学期になってその調子が持続できるように、夏休みも勉強や部活動など自分のやるべきことに引き続き頑張りましょう。頑張れたところもあるけど頑張り切れなかったところもあるなど少し後悔のある人は、後悔した部分について、勉強なり、部活動なり、その後悔したところを取り返すよう夏休みに取り組みましょう。あれもこれも頑張れなかったという後悔ばかりの人は、夏休みにやるべきことを整理して、今後の生活の立て直しを考え、その上でこの夏休みに少しでも取り返しましょう。すでに、今年度の3分の1が終わったということを頭に入れておいてください。明日からの夏休みは40日間あります。非常に長い時間ですが、始まればあっという間に過ぎていきます。この時間をどのように使ったか、このことが今年度の残りの過ごし方に大きく影響を及ぼしますので、そのつもりで夏休みを迎えてください。少しでも時間を無駄にしないよう過ごしてください。先日、私が努力について話をしましたが、この夏休みはその努力をするときの一つだと思います。

 今時間について触れましたが、時間について少しお話しします。時間は大切、時間を守る、など時間の重要性については、いつも言われていることと思います。では、なぜ時間は大切だったり、守らなければならなかったりするものなのでしょうか。皆さんは、時間について考えたことはありますでしょうか。これまでにも、たくさんの人が時間の大切さについて語っています。例えば、ホンダの創業者本田宗一郎さんは、「時間だけは神様が平等に与えて下さった。これをいかに有効に使うかはその人の才覚であって、うまく利用した人がこの世の中の成功者なんだ」と言っています。サッカーの本田圭佑選手は、「人生24時間の1日の中で余った時間は他にもあるわけですよ。それを他の奴が休んでいる間に走ることに着手すれば、プラスαこのちょっと伸びたら凄いことになる」と言っています。聖路加国際病院の医師で2017年に104歳で亡くなった日野原重明さんという方がいらっしゃいますが、この方は、長年に渡る全国での講演活動や多くの著作を通じ、医師としての立場・医療という領域を超え、いのちの大切さ、平和の尊さなどを、日本の子どもたちに訴えていた人です。この人は、「命はなぜ目に見えないか それは命とは君たちが持っている時間だからなんだよ 死んでしまったら自分で使える時間もなくなってしまう どうか一度しかない自分の時間、命をどのように使うかしっかり考えながら生きていってほしい さらに言えば、その命を今度は自分以外の何かのために使うことを学んでほしい」と言っています。

 このように、社会で活躍した人、している人がその人なりに時間の大切さ、重要さについて述べています。皆それぞれの経験からの発言ですので、まだまだ経験の少ない高校生である皆さんがこれらの言葉を聞いてすぐに納得するような感覚にはならないかもしれませんが、時間が大切なものであることは何となく理解できると思います。今回の夏休みを迎えるにあたって、少しでも時間の使い方を考え、皆さんそれぞれが、より充実した夏休みを過ごしてほしいと思っています。

 9月1日、二学期の始業式には、そろって皆さんの元気な顔が見られることを楽しみにしています。

6月2日(水)全校集会講話

 みなさん、おはようございます。ついこの間、中間考査が終わりました。それぞれの学年で初めての定期考査でしたがどうだったでしょうか。中間考査が終わったところでほっとするだけでなく、本校HPの所商ブログにも書いてありましたが、苦手なところをそのままにしないでできなかったところを復習するなど、少しでも振り返っておくことが今後のために大事なことだと思います。

 新型コロナウイルス感染症防止対策については、所沢市にも「まん延防止等重点措置」が適用され、さらに6月20日まで延長されたことなどに伴い、引き続き登校時間の繰り下げや部活動の制限など生徒の皆さんにも協力してもらっています。ありがとうございます。まだまだ感染者が減らない状況が続いていますので、気を緩めることのないようにしてください。これまでも気を緩めるとすぐに感染者が増えてくるという状況が何度も繰り返されています。いろいろと不便なこともあるかと思いますが、変異して感染力が強くなったと言われるウイルスが広がっている状況もありますので、部活動がさらにできなくなったり、学校が休校になったりしないよう、感染防止対策に協力をお願いします。 

 さて、今日は、「努力」について話をします。今度の東京オリンピック出場を決めた水泳の「池江璃花子」選手のことは分かりますでしょうか。池江選手は、5年前の2016年、16歳でリオデジャネイロオリンピックに出場して、100mバタフライで5位入賞を果たすなど活躍した選手です。その後も日本選手権やアジア大会などに出場し活躍をしていましたが、2年前の2019年2月に白血病と診断され、治療に専念することになりました。その後、抗がん剤治療などの厳しい治療を受けて、髪の毛が抜けたり、体重が15kgも減ったりという大変な闘病生活を過ごしました。その後、その年の2019年12月に退院し、そのときは今から3年後の「パリオリンピックに出場して、これはメダル獲得という目標でがんばっていきたい」と言っていましたが、昨年2020年の3月にプールでの練習を再開し、その年の8月に実戦復帰を果たしました。パリオリンピックを第一目標として取り組んできたとのことでしたが、この間の4月にこの夏の日本開催の東京オリンピックに出られることになったことはご存じのとおりです。

 このとき池江選手が「努力は必ず報われる」と話した場面がテレビで何度も報道されました。これは3年ぶりに出場した日本選手権の100mバタフライで優勝した後のインタビューのときの発言です。ある新聞で一問一答が掲載されていて、この発言がされたところをよく見てみると次のようです。優勝したことについて聞かれて池江選手は、「まさか100mで優勝できるとは思っていなかった。5年前の五輪選考会よりもずっと自信もなかったし、自分が勝てるのはずっと先のことだと思っていた。勝つための練習もしっかりやってきたし、最後は『ただいま』という気持ちで入場してきた。つらくてしんどくても、努力は必ず報われるんだなと思った」と話したようです。私は、この台詞から池江選手が相当つらい闘病生活をくぐり抜けて、やっと練習を始められて、やはり相当つらい練習に人一倍取り組んできた、という気持ちがよく表れているな、と感じました。それほどの努力があったからこそ、結果的に東京オリンピックへの出場を決められたのだろうと思いました。

 われわれは、誰しもどこかでここぞという努力をしないとならないときが必ず何度かあります。そのときにどれだけ努力をしたか、恐らくその努力をした分だけ報われる可能性があるのではないかと思っています。しかし、努力すれば必ず希望のとおりに報われるとは限らないところが難しいところでもあるのですが、努力をしなければ絶対に報われることはないのです。この話を皆さんにするにあたって私自身について振り返ってみると、私のこれまでの努力が報われたかどうかを考えたとき、いろいろと考えてしまいます。私がした努力は希望を叶えるところまでそれだけの努力をしたのかどうか反省するところがたくさんあったように思っているからです。

 皆さんが、何に対していつどれだけ努力しているのかは分かりませんが、高校生という時期はそれなりに努力が必要なときがいくつもあるのではないでしょうか。皆さんがその機会を逃さないで努力をすることは、今後の皆さんの人生を左右するに違いありません。高校の三年間はあっという間に過ぎます。三年生はもう残り10か月もありません。将来、少しでも後悔しないためにも、今後の貴重な時間を無駄にしないよう考えながら過ごしてほしいと思っています。以上です。