第1学期始業式講話 R5.4.10(月)

 皆さん、おはようございます。新学期を迎えました。それぞれ、三年生、二年生に進級しましたので、気持ちも新たに目標をもって充実した一年になるように過ごしてほしいと思います。今日の午後には、一年生が入学してきます。先輩となる皆さんが中心となって、一年生を引っ張っていってほしいと思います。学校でも新型コロナウイルスへの対応が4月1日から一部変わりました。マスクについては、基本的に学校の中で着けなくても構いません。ただし、混んでいる電車の中や高齢者施設などでは着用を推奨するということです。マスクを着けたい人も着けたくない人も人によってさまざまだと思いますので、お互いの気持ちを尊重し、どちらかを強制したりすることのないよう対応していってください。また、マスクを着けた方がいい場面ではマスクを着ける配慮をするなど思いやりのある気持ちも大切です。マスクを着けない場合でもマスクをポケットに入れておくなど、何かのときに着けられるよう普段から持っていることが大切だと思います。それから、4月1日から自転車に乗る際のヘルメット着用が努力義務化されました。万が一、事故に遭った際に大事な頭を守ることになります。本校では自転車で通学する人も多いですから、ぜひヘルメットの着用を考えてください。

 さて、新年度を迎え新たなスタートでもありますので、皆さんにはこの一年をより充実した高校生活にしてほしいと思っています。皆さんは、本校に入学してすでに1年あるいは2年が経っています。せっかく所商に入学したのですから、商業科の勉強を中心に学校行事や部活動なども含めて様々なことに積極的に取り組んでほしいと思っています。振り返ってこれまでの1年間あるいは2年間はどうだったでしょうか。充実していたと思いますか。これまでの高校生活で何となく過ごしてきてしまった人は、とくに今一度考えてもらいたいと思います。好き嫌いに関わらず、とにかく一生懸命取り組んでみることが大事なことだと思います。学校でやらなければならないことは勉強を中心にたくさんあります。嫌だなと思うこともあると思いますが、そこを何とかとりあえずやってみようと気持ちを切り替え、前向きに考えるようにして、とにかく取り組んでみるようにしてほしいと思います。そうすれば、嫌々やっていたときよりも身に付くようになるはずです。日本の資本主義の父とも言われ、埼玉県の偉人でもある渋沢栄一は、「世の中のことが自分の意のままになることは少ないものだから、そこにひとつの『あきらめ』を持ち、ある程度は不平なことにも堪えていかなくてはならない。この堪えることもたび重なればそれが自然に習慣となって、ついにはつまらないことに不平など持たないようになり、何事も大局を見て楽観することができるようになるものである。」と言っています。これは、多少嫌なことでも少し我慢して取り組んでいくことが大事だということだと思います。この新年度になったことをきっかけに、少なくとも何か一つ力を入れて取り組むことを決めて、残りの高校生活を過ごしていってほしいと思います。少し我慢して勉強に時間を割いたり、部活動を続けたりすることが、今後の皆さんにとってどれだけ大きな力になるか分かりません。過ぎてしまえば取り戻すことのできない高校三年間ですから、高校にいる間でないとできないことにもっともっと取り組んでほしいと思っています。勉強や部活動にがんばっているという人は、現状に満足せず、さらに目標を高くもって取り組んでいくことにより、さらに充実した高校生活になると思います。いつも言っていますが、時間を大切にしてください。残りの1年あるいは2年は、あっという間に過ぎ去ります。すでに4月も3分の1が過ぎて10日になっています。来週から、明日からなどと思わず、今日から何か一つでもしっかり取り組むものを考えることができれば、その人は今年度しっかりやっていけるのではないでしょうか。皆さんの今年度が充実した一年になることを期待しています。