【校長先生からのメッセージ】5月1日(金)

校長メッセージ

校長先生の部屋へようこそ!

第1学期終業式校長講話

                          「コロナに打ち勝つ」

 みなさん、おはようございます。6月から分散登校が始まり2か月、令和2年度 1学期が今日で終了します。例年と全く違ったこの1学期、みなさんはいろいろなことを考えたり、また、いろいろなことを感じたと思います。

 1年生諸君、4月8日に入学式を迎えたあと約2か月、学校に来ることができませんでした。君たちにとっては所商生になることを2か月間、待たされたことになります。例年なら先輩との対面式、新入生オリエンテーションや歓迎会など、様々な行事をとおして新入生として迎えられ、また5月の遠足でクラスの親睦を深め、所商生としての生活をスタートしていくわけですが、今年はほとんど何もないまま授業が始まってしまいました。所商生としての心の準備ができないままのスタートだったかもしれません。それでもここまで君たちは本当によく頑張ってきたと思います。

 2年生諸君、可愛い後輩も入学し先輩として部活や学校行事で、中心となって頑張ろうと張り切っていたと思います。しかし学校生活の全てが例年と全く違ってしまい、悔しい思いもしたと思います。今後も行事の中止などで例年通りにはいかないけれど、君たちには学校の中心として活躍してほしいと思います。また10月に予定されていた修学旅行は2月に延期になりました。しかしコロナの感染状況によっては、中止になる可能性はゼロではありません。2年生諸君には、そういった最悪のシナリオも頭の隅に置いておいてください。

 そして3年生諸君、日々忙しいと思います。特に就職希望の人は時間のない中、希望する企業を決め、すぐに企業見学が始まります。しっかりと準備をして臨んでほしいと思います。また部活動については、多くの種目で8月に3年生のための最後の県大会が開催されるようです。是非、精一杯、楽しんで良い思い出を作ってください。また、文化祭・体育祭も中止です。文化部を中心に発表の場がなくなってしまった生徒諸君は、大変悔しい思いをしていることでしょう。でも生徒会の先生方が11月、12月に発表の場を設けてくれるようです。それまで進路実現に向けてしっかり努力し、発表の場では思いっきり楽しんで良い思い出を作ってください。

 みなさんに今日、お話したいことは「コロナに打ち勝ってほしい」ということです。コロナに打ち勝つとはどういうことか?それは「コロナのせいで」と言わないことです。「コロナのせいで」と言ったら、その瞬間にコロナに負けたことになります。例えば1学期の成績があまり振るわず赤点を取ってしまったとします。それを「コロナのせいで勉強に集中できず赤点取ってしまった」と言ったら、それはコロナに負けたことになるのです。コロナのせいにしないでください。みなさんには「コロナで大変だったけど何々ができた」と言える結果を出してほしいのです。「コロナで大変だったけど就職活動をがんばって第一志望の企業に就職できた。」また「コロナで大変だったけど、頑張って勉強して目指す検定に合格できた。」このように言えることが「コロナに打ち勝つ」ということだと思います。

 皆さんには、人類がこの新型コロナウイルスを克服したのちにも、長い人生が待っています。皆さんの長い人生にとっては、今起きていることは、ほんの一瞬の出来事かもしれません。将来、このコロナ禍を振り返った時「コロナのせいで」とその時の自分を嘆くことぐらい、悲しく悔しいことはありません。将来、振り返った時「コロナで大変だったけど今の自分の生活は充実している。」と笑って言える、できれば「コロナのおかげで今の自分がある」と言えることが本当に「コロナに打ち勝つ」ということだと思います。今のこの状況はしばらく続くと思います。しかし、このコロナ禍を長期的な視点で捉え、いつか来るアフターコロナの時にみなさんがどのような生活を送っているかが、実は一番大切なのです。

 では将来、「コロナのおかげで今の自分がある」と笑って言えるようになるために、どうしたらいいか? それは結局今この瞬間、やるべきことを、毎日、毎日しっかりやることしかないのです。特別なことではありません。逆に今コロナのせいにして日々の努力を、おこたっていればコロナに負けることになります。皆さんが将来大人になり、この100年に1度の地球規模の困難を乗り越えた時「コロナのおかげで今の自分がある、今の社会がある」と笑って言えるために、今を精一杯生きてほしいと思います。

 最後に、所商の先生方はみなさんが「コロナに打ち勝てる」ために、全力でサポートしていきます。心配なこと不安なことがもしあれば、遠慮なく先生方に相談してください。きっと力になってくれると思います。

 それでは、例年より少し短い夏休みですが、やるべきことをしっかりやって充実した日々を過ごしてください。そして8月25日、みなさんが元気に登校してくることを楽しみにしています。

 

令和2年度第52回入学式校長式辞

                                    式  辞

 ただいま入学を許可いたしました218名の新入生のみなさん、入学おめでとうございます。教職員一同、みなさんを心から歓迎いたします。新型コロナウイルスの感染拡大のため、今年の入学式は、保護者も来賓もいないという異例な形での挙行となりました。しかし、教職員だけでも、こうしてみなさんの入学をお祝いできることは、大きな喜びであります。

 さて、いよいよ本日から3年間の高校生活が始まります。新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、当面の間は臨時休業が続いたり、例年実施している学校行事が中止や延期になったり、しばらくの間はいろいろ我慢しなければならないことがあると思います。しかし、これから始まる三年間をしっかり見据えて、今日から気持ちを新たにスタートしてほしいと思います。この3年間は皆さんの将来を決定づける、大切な3年間であると言ってよいでしょう。そのスタートとなる入学式にあたり、私から2点お話をします。

 1つ目は「大きな夢と高い志を持ってほしい」ということです。自分の人生を切り拓き夢を実現していくためには、皆さん一人ひとりが学力は勿論、肉体的にも精神的にも大きく成長しなければなりません。自分が将来「こうなりたい」という明確な理想像を描き、それに向けて日々精一杯努力して欲しいと思います。この3年間、しっかり努力すれば資格取得でも部活動でも大きな成果を得られることは、本校の多くの先輩方が証明しています。その原動力が「大きな夢と高い志」です。先生方も、全力で皆さんを応援します。是非、多くのことに積極的にチャレンジしてほしいと思います。

 2つ目は、「多様な価値観を認める」ということです。グローバル社会、グローバル人材という言葉を聞いて「私には関係ない」と思う人もいるかもしれません。しかしそうではありません。今回の新型コロナウイルスの世界的な感染拡大もグローバル化がもたらした一つの現象です。また日本の社会における「内なるグローバル化」は確実に進んでいます。現在、我が国には約283万人の外国人が暮らしています。また埼玉県内の外国人も増え続け、令和元年6月末で18万9千人、県の人口に占める割合は2.6%となり約50人に1人は外国人です。今は新型コロナウイルス感染拡大の影響で、一時的に世界の人の動きは止まっていますが、来年の東京オリンピック・パラリンピックが開催される頃には、再び世界中から多くの人々が我が国を訪れ、このスポーツの祭典をみんなでお祝いすることになるでしょう。また、みなさんが社会に出るころには、外国人と働き共に暮らすということはあたりまえになるのです。ですからみなさんには、多様な文化、宗教、価値観に関心を持ち、オープンな心で接し理解しようとする態度を養ってほしいと思います。近い未来、世界中から集まる人々と共に、平和で豊かな多文化共生社会を築いていくのは、まさにみなさんなのです。

 結びに、今みなさんが抱いている新鮮な気持ちと緊張感をいつまでも忘れずに、全てのことに全力で取り組み充実した高校生活を送ることができますよう念願し、式辞といたします。

                                                      令和2年4月8日

                                                      埼玉県立所沢商業高等学校長

                                                      鈴 木 啓 修

 

第49回卒業証書授与式 式辞

                                     式  辞

  只今、卒業証書を授与された229名の卒業生のみなさん、ご卒業おめでとうございます。入学以来3年間の努力が実を結び、めでたく卒業するみなさんに心からお祝い申し上げます。本来なら、ご家族の皆さん、在校生、そして来賓など多くの方々と共に、みなさんの門出をお祝いすべきところですが、新型コロナウイルス感染症の拡大防止のために、今回は卒業生のみなさんと教職員だけの卒業式となりました。みなさんにとっては、これまで支えてくれたご家族の方々や、共に所商生活を過ごした後輩たちに、この晴れ姿を見てもらえないことは、大変残念なことだと思います。しかし、こうして教職員だけではありますが、皆さんの卒業をお祝いすることができて幸いであると感じています。

 みなさんにとって大きな節目であり旅たちの日である卒業式に、はなむけの言葉として、私から一つだけお話したいことがあります。それは、「しなやかに生きる。」ということです。今回の新型コロナウイルスの感染拡大は、この卒業式だけではなく、我々の生活や社会に大きな影響を与えています。新しい年度に向けた様々な説明会や研修会、入学式や入社式の中止。楽しみにしていたイベントの中止や延期、また業種によっては仕事がなくなり収入が大きく減ってしまっている人もいると思います。「コロナウイルスのバカヤロー」と叫びたくなるかもしれません。しかし、いくら叫んでみても状況はなんら変わりません。目の前にある現実をしっかり受け止め、しなやかに、そして粛々と前に進んでいくしかないのです。その点でみなさんは、もうすでにその能力を見事に発揮してくれました。おととしの修学旅行。初日の台湾行きの飛行機が整備不良で飛ばず、急遽、千葉県の白子に一泊しました。旅館が決まるのにも時間がかかり、到着したのはかなり遅い時間で、寒くておなかもすいていました。旅館が用意してくれたおにぎりの味は今でも忘れないと思います。次の日の朝は空港に向け5時に出発と、かなりハードなスケジュールでした。それでもみなんさんは、文句一つも言わず、我々教職員の指示に粛々と従ってくれました。実にしなやかに対応してくれました。本当にみなさんの態度・行動は立派でした。台湾での最後の夕食の時、私はどうしてもみなさんにお礼が言いたくてマイクを持ちました。あの時は感謝の気持ちと感動で胸が熱くなったことを覚えています。

 これからの長い人生で、全く予期しなかった不都合な出来事が何度も起こることでしょう。自分の責任ではない不可抗力が、みなさんの行く手を阻むかもしれません。そんな時、怒ったり諦めたり後ずさりするのではなく、冷静にしなやかに粛々と前に進んでいってほしいと思います。みなさんには、その資質と能力があるのです。自信をもって前に進んでほしいと思います。

 結びに、本日出席が叶わなかったみなさんの最大の理解者、これまで見守ってくれたご家族への感謝の気持ちを、自宅に帰ったら是非、言葉にしてほしいと思います。そしてここにいる229名の卒業生のみなさんの輝かしい前途を祝し、今後の限りないご活躍を心から祈念し、式辞といたします。

 

                                                               令和2年3月13日

                                                               埼玉県立所沢商業高等学校長

                                                                     鈴 木 啓 修

 

2月全校集会校長講話

                                  やるべきことをやる

 早いもので、2月の全校集会を迎えました。皆さんも気づいていると思いますが、3年生が今日から家庭研修に入りました。3月13日の卒業式を含め、あと3回しか登校しません。ということは、今日からここにいる1、2年生諸君が学校生活の中心になるわけです。あと2か月もすれば、2年生諸君が最上級生になり、1年生は2年生になり学校の中心として活躍することを期待されます。また、1年生が入学してきて、君たちは先輩になるわけです。時の流れを感じます。

 時の流れを感じる時に大切なことは、自分自身の成長を客観的に振り返ることです。この1年、時が流れていく中で、自分がどれだけやるべきことができたかを振り返ることが大切です。先月の始業式で私は、好きなこと、やりたいこと興味あることにチャレンジし体験してほしいと話しました。しかし、やりたいことをやるためには、まずやるべきことをちゃんとやらなければなりません。やるべきこともやらないで、やりたいことだけやっていたら、それは単なるわがままであり、成長はありません。やるべきことをやらないで成長はないのです。遅刻をしないで学校に来る。あいさつをする。人の話を聞く。授業をしっかり受ける。宿題や課題をしっかりやる。提出物はちゃんと出す。ちゃんと掃除をする。部活を一生懸命にやる。校則を守る。そういった当たり前のやるべきことをちゃんとやることが大切です。最近、そういった当たり前にやるべきことができていない人が少なからずいると聞いています。そういった人がこの中にいるとしたら、非常に残念なことです。是非、改めてください。

  やるべきことを日々ちゃんとやることで、皆さんは成長し、ちゃんとした2年生、3年生になれるのです。あと2か月、立派な2年生、3年生になれるよう日々やるべきことをしっかりやり、毎日を大切に過ごしてください。

3学期始業式校長講話

                                 体験して感じる

 

 新年明けましておめでとうございます。冬休みはどうでしたか?楽しく充実した日々を過ごせましたか?まずは大きな事故もなく、こうして3学期の始業式が迎えられることを大変嬉しく思います。

 2020年、令和2年という年を迎えたわけですが、この新しい年の最初の講話にあたり、今日は「体験して感じてほしい」という話をしたいと思います。 

 昨年の3月に現役を引退したイチローさんのことは皆さんもよく知っていると思いますが、彼が12月22日に、故郷の愛知県、豊山町で自身が大会会長を務める「イチロー杯争奪学童軟式野球大会」の閉会式に出席しました。引退したことで、オリックス時代の1996年から続いたこの大会は24回目の今回が最後の大会となりました。その閉会式でイチローさんは、少年たちに最後のメッセージを送りました。彼は次のような話をしました。

「今は、調べればいろいろなものが分かる時代になった。世界が小さくなったように思えるけど、僕が28歳で米国に渡って大リーグに挑戦し、調べれば知識として分かることであっても、外に出て初めて分かることがたくさんあった。傷つくこともあるし、楽しいことだってある。ただ知識として持っているのではなく、体験して感じてほしい。そういう経験を将来みんなにしてほしい。あって当たり前のものは、決して当たり前ではないと気付く、価値観が変わる出来事をみんなに体験してほしい。28年のプロ野球生活を終えて僕が強く感じていることなので、ぜひみんなに覚えておいてほしいと思います。」

 ここで彼が伝えたかったことは、「とにかく実際に体験して感じてほしい」ということです。皆さんはスマホを片手に、自分の知りたい情報を簡単に入手できる時代に生きています。インターネットのおかげで、世界中で今、何が起きているかを瞬時に知ることができます。しかしインターネットで情報を得るということと、実際にその場で体験し感じることとは大きな違いがあります。その場で体験し感じるという経験は、時には人生を大きく変えるほどのインパクトがあると思います。

 私は所商に赴任する前、国際協力機構(JICA)という組織に2年間、研修に出ていました。その2年間で様々な開発途上国に行かせてもらい、実際にその国の空気を吸い、そこに住む人々と話をし、多くのことを感じることができました。まさしくそれまで当たり前だと思っていたことが、決して当たり前でないと気付くことが多くありました。本当に貴重な経験であったと思っています。

 2年生、3年生諸君も沖縄、台湾に修学旅行で訪問し、それぞれの現地で感じたことが多くあると思います。そういった直接の体験をとおして感じたことは、スマホで得た情報とは全く違うと思います。本当の体験は皆さんが心と体で感じるものであり、価値観を大きく変える経験になるかもしれません。

  是非、今年はいろいろな体験をしてほしいと思います。それは旅行をするということだけでなく、自分の足を使って現場に行って直接、見たり聞いたりして体験することです。美術館や博物館に行くのもいいでしょう。コンサートやライブに行くのもいいでしょう。生の体験をしてみることです。

2020年は夏に東京オリンピック、パラリンピックが開催されます。日本にいながら、一生に一度の経験かもしれない素晴らしいイベントが体験できるのです。世界中からたくさんの人々がやってきます。是非、何らかの形でオリンピック、パラリンピックを体験してほしいと思います。

 それでは3学期、いろいろなことを体験し成長してください。

 

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